シリコンバレーでは、法外な家賃を払い続けるよりは、値上がりし続ける家を早めに買ったほうがお得という話はよく聞いていたので、いつかは家を購入しようと漠然と考えていました。
しかし、今まで家を購入した経験のない外国人夫婦の私たちにとって、超売り手市場のシリコンバレーで家を買う事はハードルの高いものでした。
共働きで子育て真っ最中の忙しい私たちに本格的に家を探す時間はなく、そのため、ここ数年は、なんとなく近場でやっているオープンハウスをたまに覗いたりZillowを眺めたりしている程度でした。
2020年からはコロナのためopen houseにも自由に行くことができず私たちの家探しはまったく頓挫してしまっていました。
コロナ禍以前に一度、オープンハウスで親身に相談にのってくださったキャラさんに出会ったところから私たちの家探しは本格化します。
コロナのためオープンハウスに行くには事前予約、リアルター同行が必須でした。
キャラさんは毎週末辛抱強く私たちに付き合ってくれました。
50件くらい一緒に見たと思います。
時には、オープンハウスで走りまわる1歳の息子の面倒まで見ていただきました。
(あとから聞いた話ではリアルターによっては、オープンハウスに行くには子供をデイケアに預けなくてはいけないらしいです。キャラさん本当にありがとうございまいました。)
初めはどんな家に住みたいかもはっきりしていない状態だったので、いろんな家を見ながら、何を優先して家を選ぶかをじっくり考えました。
住宅価格だけでなく、家の種類(townhouse vs single family home vs condo)通勤しやすさ、学校区、緑、最寄りのスーパーの位置などいろんな事を考慮しなくてはいけない事をキャラさんから教えていただきました。
初めは内装が綺麗な家に目が行きがちでしたが、キャラさんにアメリカではレノべーションが比較的簡単にできる事を教わり、家の見方も大きく変わってきました。
良い学校区は住宅価格が高いですが、私立学校に行かせる費用を考えると長期的にはお得だということも学びました。
コロナ渦でのオープンハウスはリアルター必須で不便なところが多かったですが、キャラさんとたくさん話す事ができたのは大きなプラスでした。
キャラさんは英語も日本語もネイティブレベルだったため、英語が母国語の夫も日本語が母国語の私も詳しい説明を受ける事ができました。
結局、子供達との時間を最大化できる職場に近い立地で、それなりの学校区にある(プール付き)タウンハウスを狙っていくことにしました。
私たちが家を購入した2021年前半は、全くの売り手市場で、オファーを出しても通らない事が続きました。
Listing priceから価格が平気でUS$100,000 ~ $300,000上がる状態でした。
とてもストレスがたまる時間でしたが、キャラさんは辛抱強く私たちのオファーレターを書き続けてくれました。
(結局8件もオファー出しました。)
ようやくオファーが通ってもまだ終わりではありません。
ここからは Loan officerなどの第三者も加わり、1ヶ月の期限内にClosingをしなくてはいけません。
私たちの選んだLoan officerはちょっと調子のいい方で、さらに彼のいる大手銀行はAppraiser不足が問題になっていました。
しかし、キャラさんが常に進行状況をLoan officerにチェックし、時には催促メールを送ってくださったおかげで、私たちは安心して時間内にClosingをする事ができました。
Closingはストレスのたまる期間だと聞いていましたが、すんなり事が進んだので逆に驚きました。
本格的に家探しを始めて、最終的に家を買うまでに5ヶ月くらいかかりました。
息子は今でも週末に車に乗ると「キャラさんに会いに行く?」と聞いてきます。
キャラさんと週末を過ごせなくなるのは残念ですが、本当にこの5ヶ月私たちの面倒を見てくださってありがとうございました。
これからこの家で子供達がどう育っていくかを見届けられるのをとても楽しみにしています。